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2017年4月21日 (金)

痔核(イボ痔)の治療に関して イボ痔の原因から治療まで

痔核(イボ痔)

便秘に悩む人の中には痔核に悩まされている人もいるかもしれません。俗にイボ痔と呼ばれ、一般に痔というのはこれを指します。

実際に男性でも女性でも肛門疾患のなかで最も頻度の多い疾患です。

いぼ痔は、以前は直腸肛門部の静脈叢の静脈瘤であるという考え方が一般的でした。つまり、イボ痔は直腸末端と肛門という便の出口に網の目のように集まっている静脈が病的に膨らんでしまった病気であるという考え方です。

原因としては、排便時にいきむ癖などが腹圧を上昇させ、肛門部の静脈のうっ血を来し、血管をふくらませるとの考えでした。

しかし、最近では、痔核は単に静脈が網の目のように集まっているだけでなく、細かい動脈とも繋がっており、そのほかに筋肉や結合組織などの細かい線維も含まれていること、そして痔核の症状のない正常の人を調べても肛門には痔核があることがわかってきました。

このようなことから、痔核は病気というよりは正常に存在するものであって、肛門の閉鎖に役立っているクッションのような部分であり、それが大きくなって出血したり、肛門の外に脱出するようになると、病気として認識されるのだということがわかってきました。

肛門部への負担をかけていると、肛門を閉鎖する部分に力が加わって、うっ血を来すようになり、出血しやすくなります。そして、もっと負担が加わると、その部分を支えている組織が進展したり、部分的にちぎれてしまい、肛門の外へ脱出するようになります。

内痔核と外痔核

痔核には大きく分けて直腸側の内痔核肛門側の外痔核があります。ただ外痔核は、ふつう内痔核と一緒に存在し、単独で問題となるのは血栓を生じた血栓性外痔核となった時です。

そのため痔核というと一般には内痔核を指します。内痔核が進み、脱出するようになるとだっこう脱肛といいます。また、内痔核だけでなく外痔核部分も合併するようになると内外痔核といいます。

痔核の原因

肛門部に負担がかかることが原因です。そのいちばんの原因は便秘です。便秘になると便が硬くなります。

硬い便を外に出すことは肛門部を刺激し、負担をかける結果となります。また排便時にいきむようになってしまい、下腹部に力を加えるため、さらに肛門部に負担がかかる結果となります。

便秘はこのような状態が長年にわたって繰り返し続くので、痔核のいちばんの原因となります。便秘の逆といえる下痢もよくありません。

下痢便は、ものすごい勢いで排便されるので、どうしても肛門部を刺激し負担をかける結果となります。長時間の同じ姿勢もよくありません。肛門は体の下のほうに位置するため、同一姿勢が長くなると、どうしても肛門部にうっ血を来し負担がかかってしまいます。

力仕事、激しい運動も原因となりえます。妊娠、出産も肛門部へ負担をかけてしまうため、内痔核の原因となります。

嗜好品ではアルコール、辛いものもよくありません。アルコールは肛門部のうっ血を来す元になりますし、飲みすぎれば下痢となり、やはり肛門部へ負担がかかります。

唐辛子、わさび、こしょう、カレー粉などの辛いものも排便の際に肛門部へ刺激を加え、負担をかけます。

症状のあらわれかた

症状の出始めは、出血するのみで、痛みは伴わないのが普通です。血液の色は鮮やかな赤のことが多いです。

血液の量としては紙に付く程度のものからポタポタと出たり、ひどくなると、ほとばしるように出るものまでさまざまです。

また出血の回数も初めは1ヶ月に1回とか、たまに出るだけなのが、1 週間に1回とか2回、ひどくなると排便のたびに毎日出るようになります。

出血するだけの状態から程度が進むと痔核が脱出するようになります。初めは排便でいきむ時だけ出ていて、排便が終わると自然にもどっていたのが、次第に指で押し込まなければもどらなくなります。もっと進むと、歩いたり、運動をしたり、咳、くしゃみをするだけで脱出するようになり、最後はいつも脱出したまま(脱肛) となってしまいます。

治療の方法

大きく分けて薬で症状を緩和する保存療法、外来で行う注射、ゴム輪結紮療法などの外来処置、そして入院して行う手術があります。

日常生活で肛門に負担をかけることに注意し薬で治療する保存療法が基本です。

内側の痔、便が硬い場合の痔の薬

薬で治らず、症状・病状がひどいものに対して外来処置を行い、それでも治らないものや病状の進んだものに対して手術を行います。

痔核の症状別にいえば、どの痔核にもまずは保存療法を行います。そして出血を繰り返すものに対しては注射療法を、脱出する痔核にはゴム輪結勢療法を、外痔核まで含んで脱出するものに対しては手術を行います。次にそれぞれの治療法について説明します。

保存療法

生活療法を中心とした保存療法が基本です。保存療法に使われる薬には坐薬、軟膏などの外用薬と内服薬があります。

坐薬、軟膏などの外用薬には出血を止めたり、痛みを和らげたりする効果があり、痔核により生じる症状を緩和しますが、外用薬のいちばんの効能は、便が出るときに肛門部に負担をかけないでスムーズに出るようにしてくれることです。

内服薬には痔核を小さくしたり痔核の血流改善を目的とするものがあります。そのほかに便秘を防ぐ目的で緩下剤の内服も効果があります。

注射療法

出血が止まらない痔核に対して外来で行う処置です。痔核に硬化剤を注射し、痔核の血管周辺に炎症を起こし、その二次的な線維化により痔核の血流を低下させ、出血を防ぎます。

外来で麻酔なしに簡単に行えますが、注射は痛みを感じない部位(内痔核の部位) を選んで行う必要があります。

内痔核に注射はできますが、外痔核を伴ったものに注射することは、痛みが生じるので不可能です。注射する探さにも注意が必要です。粘膜の下が理想的で、それより浅すぎると痔核の表面の粘膜がダメージを受けるし、探すぎると肛門周囲の組織に注射液が及び周囲組織の損傷などを引き起こして危険なことがあります。

ゴム輪結紮療法

痔核にゴム輪結祭器を使って輪ゴムをかけ、結紮する方法です。特殊な器具を用いて小さな輪ゴムを延ばし、伸びた輪ゴムを痔核の根部にはめ込みます。

輪ゴムは痔核の根部にはめ込まれてから徐々に痔核根部を締めていき、1~2週間後に痔核は腐って脱落します。

麻酔なしで行う方法なので、痛みを感じない痔核に行うようにします。内痔核だけが脱出するようになったものに有効な方法で外痔核には行いません。

手術

保存療法や注射療法を行っても出血がどうしても止まらず繰り返す場合や、痛みを感じる痔核を含めて脱出するようになり、それが日常生活に支障を来すような場合に手術を考えます。

手術は、痔核にそそぐ根部血管をしばつて、痔核を切除する方法(結緊切除術) が行われています。

排便時の出血に気づいたら

排便時に出血した場合は、とりあえず腸に病気がないかどうかのチェックが必要です。痔と思われて大腸癌が見過ごされることはよくあります。

真っ赤な出血であるからといって痔核によるものだと自己診断しないで、一度は診察を受けることが大切です。たまに出血するだけで、また脱出してもさほど日常生活上の支障を来さなければ、肛門を温湯で洗い乾燥させておくといった肛門衛生に留意し、肛門に負担をかけないように便通を整え、トイレで長時間いきむことや長時間の同一姿勢、激しいスポーツ、アルコール、香辛料などをひかえめにします。

出血を繰り返したり、脱出により痛みを生じるなどの症状を伴う場合は、坐薬、軟膏などの外用薬や内服薬を使ったほうが症状の改善が早まります。以上の保存療法を行っていても出血がひどく貧血になったり、脱出により日常生活に差し障りがあるような場合は、外来処置や手術の適応となります。

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